ネズミを駆除するためにはネズミを捕獲することも重要ですが、それと同時にどこから侵入しているのかを調査し、ネズミが入らないようにその穴を埋める事も重要です。
この作業を「防除」とか「防鼠(ぼうそ)」と言います。
侵入口を見付ける手がかり
ネズミが頻繁に通っているところには、何らかの痕跡が残ります。ネズミの侵入口を探すときは、その痕跡も同時に探すことが発見への近道です。
あるお店の壁面上部にある間接照明の奥にネズミの侵入口を発見しました。高い位置にあるため通常の目線から穴は見えませんでしたが、照明を反射させるための鏡にネズミの足跡(おそらく前足のものなので手形?)が付いていたので発見できました。電気配線が齧られているので、埋めるには注意が必要です。
こちらは、厨房の隅の冷蔵庫と壁の隙間です。この隙間にさらに物が置いてあり、物陰で一見しただけではわかりませんでしたが、物の間から不自然に引きずり込まれたゴミが見えたことで発見できました。こちらは手が入らないので、埋めるには工夫が必要です。
穴埋めの注意と工夫
まず、ネズミに齧られて芯線が剥き出しになっている電気配線をビニールテープで絶縁します。配線は穴のところがよく齧られます。
再び配線を齧られないように金網でガードして、元の位置に戻します。
専用の防鼠粘土で、包み込むように埋めて出来上がりです。
続いて壁の穴です。
こちらの壁材は石膏ボードなので、穴を小さく埋めると、その周りを再び齧られてしまう可能性があるので、穴の大きさより大きめに埋めます。
しかし、隙間には手が入らないうえ、横の冷蔵庫は動かすことが出来ません。
そこで、壁の幅を測ってパンチングメタルを用意し、メタルの縁と裏側にコーキング剤をたっぷりつけて、周りにつけないように息を止めて隙間に差し入れます。
位置が決まったら、コーキング剤でパンチングメタルを壁に貼り付けて完成です。
まとめ
闇雲に穴だけを探しても、ネズミの侵入口はなかなか見つからない場合があります。穴と同時にネズミの痕跡を探すことで、侵入口発見の手がかりになることがあります。
また、穴を埋めるにも状況に応じた工夫が必要です。現場では同じ穴は存在しないので、どの穴をどう埋めるべきかは経験で判断するしかありません。
ご自身でネズミの駆除に挑戦しようとお考えの方は、等ブログも参考に頑張って下さい。