閉じる

ネズミ駆除は穴を埋めるだけではない!

ネズミ駆除の基本は捕獲と穴埋めが基本ですが、「捕獲するために」また「穴を埋めるために」、穴を開けることが必要な時があります。意外に思われる方もおられると思いますし、この説明だけでは訳が分からないと思いますので、ほんの一例をご紹介します。

和天井でも開口します

ネズミ駆除では、天井裏に粘着シートを設置するのは基本作業なのですが、天井裏に入れないことには始まりません。その場合、通常は押し入れや天袋の天井の開口を検討しますが、様々な理由で他の選択肢がない場合や、そこに開けることが必要な場合は、和風の天井でも開口して点検口を作ります。(もちろんお客様に許可を頂きます。)

上の写真は廊下の和天井を開口したところです。方法は我流なので秘密です。が、構造が分かっている方ならすぐに検討がつくと思います。この方法だと矢印のところに受桟を取り付けないと天井板が落ちてしまいますが、はずした板をフタにするので、見た目はほとんどの変わりません。もっと良い方法をご存知の方がおられたら是非教えて頂きたいです。

天井裏に粘着シートを設置した様子

もちろんネズミを駆除することが目的なので、作成した点検口から天井裏に入り、粘着シートを設置します。

ネズミ駆除に集中するために

ネズミ駆除は一回の作業だけで終わる訳ではありません。複数回点検を行い、捕獲や棲息の状況を確認しながら、侵入口の閉鎖(穴埋め)などを行って行きます。

ボロボロになった点検口のフタ

上の写真は、下からネジでとめるタイプの点検口のフタですが、何度も開閉されたのか、かなり劣化しています。今後もネズミ駆除の点検のために開閉を繰り返す予定ですが、その度にネジを外すのも手間ですし、どんどんフタが劣化していくことが予想されます。この状態では劣化するフタに気を取られて、ネズミ駆除に集中できません(私は・・・)。

手直し下点検口

木材で枠を作り、元のフタを一回り小さく切って、上からのせるタイプのフタに変更します。フタは裏面のほうが綺麗だったので裏返しました。これでネズミ駆除に集中できます(私は・・・)。

畳の下の座板も開口します

1階の天井裏に仕掛けをする場合、1階の天井に点検口を作るより、2階が和室の場合は、畳を上げて座板を開口したほうが簡単な場合がほとんどです。

畳の下の座板を開口中

釘を抜いて板を持ち上げ、板が落ちないよう根太(座板を支える木)の上で座板を切ります。フタにする板は固定しませんが、上に畳ものせるので、踏んでも抜けることはありません。

天井裏に粘着シートを設置

もちろんネズミの駆除が目的なので、粘着シートを設置します。

穴を埋めるために穴をあける

調査をしてネズミの侵入口のらしき所を見つけても、そこに手が届かなければ穴を埋めることはできません。必要があれば、まずそこにたどり着くための穴(点検口)をあけます。

梁の向こう側にある侵入口らしき光

画像は、店舗兼住宅の店舗部分の天井裏です。既存の点検口から天井裏に入り奥に進むと、写真では分かりにくいですが、鉄骨の梁の向こう側に侵入口らしき穴を発見しました。しかし、鉄骨とその上の木材との隙間が狭く、頭すら入らないため穴を埋めることができません。そのような場合は、梁の向こう側に点検口を作成します。

まず、天井裏から開講する場所を確信し、ごみが落ちないよう養生をして開口します。最後に点検口枠を取り付けたら完成です。

天井点検口の作成動画を公開していますので、興味のある方はご覧ください。

天井点検口作成動画

本題に戻ります。

ネズミの侵入口を確認

作成した点検口から天井裏に入り、ネズミの侵入口を確認しました。これなら十分に手が届くので確実に穴を埋めることができそうです。が、まずは周辺に粘着シートを設置して捕獲を試みます。

まとめ

ネズミ駆除は、「粘着シートで捕まえて、侵入口を埋める。」全くその通りですが、そこにたどり着くまでに一手間二手間が必要になります。埋める穴(侵入口)を見つけるのも時間と労力が必要です。その手間を惜しんでは、出来ることも出来なくなります。

以前、ネズミ駆除の講習会で講師の先生から、「埋めるべきは心の隙間。」だと教えて頂きました。いくら技術があっても、心に隙間があると埋める隙間は見つかりません。いつでも初心を忘れず、謙虚に取り組むことが必要です。

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *

© 2024 ダスキン笹沖支店 害虫駆除ブログ